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2016年2月7日日曜日

かんたんにカワサキZ1とZ2の違いについて。

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かんたんにカワサキZ1とZ2の違いについて。

①排気量の違い

Z1(形式Z1F)=903cc

Z2(形式Z2F)=746CC

Z1のボアストローク 66*66mm
Z2のボアストローク 64*58mm



シリンダー右前部の矢印の所にZ1は903cc、Z2は746ccの浮き刻印が有ります。


ボアとはピストン径又は黄矢印のスリーブ内の直径(実際はピストン径より0.06mmから0.08mm位大きいです)Z1は矢印間が66mm、Z2は64mmということです。【通常はピストン径です】




ストロークは赤矢印のピストンの上死点(一番上)から下死点(一番下)までの移動距離(長さ)でZ1が66mmでZ2が58mmということです。


それで4気筒の排気量の求め方は3.14*ボア*ボア*ストロークです。
Z1を例にすると3.14*6.6*6.6*6.6=約903cc

4気筒以外は違う計算式となります。


②スピードメーターの違い

Z1=マイル表示





Z2=KM表示
(初期型に240KMも付いていたとの話もありますが未確認です)


③ステップ

Z1=可倒式

Z2=固定式




④左スイッチホルダーのパッシング

Z1=不可

Z2=可能


⑤キャブレター

Z1=VM28SS


Z2=VM26SS(初期型にVM28SS仕様もあったとの事ですが未確認です)
外観的のVM28SSと違いは無いと思います。


⑥速度警告灯

Z1=無し

Z2=ライトケース上部に有り。



⑦フォグランプ

Z1=無し

Z2=有り


⑧ヘッドライト

Z1=シールドビーム(フィラメントが切れた場合ライトごと交換)


Z2=電球のみ交換





⑨書類入れの配線図


⑩コーションラベル


⑪2次ギヤ比(リヤスプロケットデザイン&歯数)

Z1=長穴のデザイン(リヤスプロケット歯数35T)

Z2=大小丸穴のデザイン(リヤズプロケット歯数42T)


⑫シートのベルト

Z1=無し

Z2=有り

⑬サイドカバーのエンブレム


Z1(下側はZ1B)







Z2:750RS(下側はZ750fourA4~D1)


Z1とZ2、当時Z2に乗ってたおっさん達からすればZ1は憧れでした。エンブレムが900だとオオッーてな感じでした。750RSに900のエンブレムだけ付けた人もいました。750RSにZ1クランクを入れてヨシムラの69mmピストンをいれるのが夢みたいなものでした。

(余談、関西ではZ2と呼ばずをにRSと呼んでいたので火の玉からタイガー、玉虫まで全部ひっくるめてRSなのですよ)


オリジナルで乗り比べるとやっぱりZ1が速い。
Z1はトルク感があってドゥルドゥルーって加速していきます。

それで750RSはどちらかと言えば低回転ではスカって感じで回さないと走らないって感じです。(Z1と比較して)

ただ回り方で言うとZ1は振動があって少々かったるさが有り、750RSはす-っと回転が上がります。
どちらもスパークアドバンサーの進角が終わる4000回転と6000回転を超えたあたりが心地よい加速感が得られます。

オリジナルで乗るのだったらZ1がオールマイティで750RSは希少性だけでなら良いですが、乗り続けるとやっぱり物足りなさは出て来るかもしれません。

750RSも860ccにするだけでかなりトルク感が出るので純正オリジナルに拘らなければZ1と同等かそれ以上の走りを得られます。

ただ、Z1はエンジンのくたびれたのも有るので見極めが難しい面も有ります。
国内の750RSのシリーズではエンジンがZ1に比べて程度が良い物が多いのも事実です。

購入する場合はZ1の初期型等はクランクがガタゴト言ってるのも有るので出来ればエンジン始動するものから選びましょう。カワサキはこんなものですよと言われて納得しないようにね。
750RSでもアンダーフレームがS字に曲がってたりしたのが有ったでの1台だけじっくり見れる環境で詳しい人と一緒に行きましょう。


昭和の終わりに3万km位の時にヨシムラのピストンで860ccにしたZ750FXも7万kmを越した位からクランクから(コンロッドの打音)が少し出てきましたが、それでもやはりZ1のガタゴト音の方が酷い物が有ります。

次に、Z1Z2共にプアーなブレーキとフレーム。ブレーキは出来ればダブル、平地だったらまあまあ止まります。下り坂はだめ。雨の日は無いに等しい。
フレームでは高速で140km位から振れてくる場合が有る、特にZ1の初期型(古いからなのか?)多い(72、73共に)

ヨーイングと言ってオーバーに言えばフレームがコンニャクみたいにグニャグニャになる状態をいいます。

Z1Rも振れる事で有名?ですがこれはフレームでなくてサスペンションから来てるのではないかと思われますのでその辺を改善してみて下さい。

ヨーイングで思い出しましたが、おっさんも若い頃、D1で山口県の津和野に行く途中の田んぼ中の直線でリミッターカットが効く速度まで粘って、コーナーに突っ込んで行き、急にハンドルが左右に大きく振られ出しフロントとリアのタイヤが交互に左右に交差する中を必死でハンドルにしがみつきヨーイングが収まるのを待ちました。収まった時にメーターをみたらリミッターカットが効く速度から-20kmだったでの血の気が引きました。こんな時はスロットルを全閉にしてはいけません、怖くてもハーフ、少しスロットルを開けておきましょう。

D1も雨降ったらノーブレーキですので要注意。ほんとに効かない。

Z1Z2に戻りまして、どちらもプレスタンクだと雨の日にエアクリーナーに水が入るので良く覚えておきましょう。Z900A4/Z750fourA4以降は大丈夫です。


まとめ
Z1Z2も車体まわりでは気にするほどの違いはないので、やはり走行フィーリングでZ1のトルクで走るかZ2:750RSの回転を上げて走るかのどちらが好みなのかでなはいかと思います。(程度や希少性等は考慮せず)

その他
カワサキA1A2の初期型の希少性も好まれますが、後期型になる程重くはなっては行きますが、改良されて(特にキャブレター)良くなっていったと思います。


















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