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2011年10月3日月曜日

23年前にヨシムラピストンで860ccにボアアップしたZ750FX-1その1


2010.11.30 Tuesday
Z1 Z2 純正パーツ専門店 750RS

WIZARD-2の部屋 (日々の修理ブログ)








1988年頃(昭和の終わり)に当ショップでヨシムラピストンで860ccにボアアップしたZ750FX-1 D2です。車検で入庫致しました。走行は70000kmオーバーです。2013年に80000kmオーバーしてます。
こちらへヨシムラの860ccピストンの等の画像が残っていました。
オーナーが変わって2006年にピストンリングを交換してヘッド周りをOHしました。

カワサキZ2とZ750FXの違い。

Z750FX-1はD2とD3が存在します。Z1000MKと兄弟車です。MK2もA3,A4が存在します。
Z2系の最終モデルとなります。
Z2の系譜でも書きましたが主にD1からの違いを簡単におさらいしておきましょう。

①外観的に角タンク、サイドカバー、テールカバーが変更になりました。それに伴いコックが負圧コックのホース1本出しとなりました。
②フォークアウターがブラックになりフォークアンダーのスタッドボルトが変更になりました。(Z1000Jと同じ)
③フロントのライトステーのメッキからブラックとなり形状が変更となりターンシグナルの位置が後方になりました。
④ターンシグナル、テールライトの形状が変更となりました。
⑤フレームのアンダーチューブに補強が入りました。FX専用となりました。
⑥フロントリアのディスクが穴開けされました。
⑦フロントブレーキのマスターの形状容量変更、フロントキャリパーピストンが大径となりました。
⑧リヤサスがカバーの無いブラックタイプとなりました(画像はカヤバです)
⑨チューブ入りのアルミホイールとなりました。
⑩マフラーが4IN2の左右2本出しとなりました。(画像はビトーR&Dの集合マフラー)
⑪タコメーター内のストップランプのインジケーターが無くなりました。
⑫ヘッド、ヘッドカバーが角になりエンジカバー類のデザインが変更になりました。
⑬キャブレターの仕様変更が有りました。(アイドリング調整ノブの位置変更、フューエルホースが1本になりました)
⑭オートテンショナーとなりました。
⑮点火方式がポイントからイグナイターでのセミトラ点火方式となりました。
⑯D3(A4)ではクラクラケースの改良でミッションカバーの形状が変わりました。(ガスケットはZ1000Jと同じ)
⑰D3・A4ではリヤブレーキペダル変更、リヤマスターが別体となりました。
⑱発電用のローターがインナーローターからアウターローターに変更となりました(クランクも変更)
⑲カムチューンが122リンクから124リンクに変更、クランクのスプロケット歯数も15Tから16Tに変更。
⑳レギュレターとレクチファイヤーが一体物となりレックチファイヤーレギュレターとなりました。
㉑ドライブシャフト変更でスプロケット側のスプラインが長くなりロックワッシャ、ナットも変更となりました。
㉒カムスプロケットの歯数が30Tから32Tに変更。




Z750FX-1,のサイドカバーエンブレム。A4/A5/D1のエンブレムと比べるとZの文字が大きくなり、数字の形状が変わりました。





5年前にピストンリングとバルブ、バルブガイドを新品にしてビトーR&Dのチタン手曲げカーボンマフラーを装着しました。
純正のイグニッションコイルが火を打たなくなったのでダイナのコイルに交換してテイラーのハイテンションコードを付けました。ビトーR&Dのφ42.7のチタン手曲げエキパイ。シリンダーヘッドの形状が角になりヘッドカバーも角になりました。エンジンカバー等のデザインが変更になりました。







ポイントカバー、クラッチカバーのデザインに変更が有りました。


クラッチカバー、ポイントカバーのデザインも変更になりました。



 Z750FX-1は丸Zとは違ったドシッとした迫力があります。ジェネレーターカバー、スプロケカバーもデザイン変更となっています。ジャネレーターもインナーローターからアウターロータへと変更されてます。


フューエルコックが負圧式となりました。販売終了前は品番統一でGPZF系の物が販売されていたと思います。(2016年現在はGPz900Rの物が付きます)



フロントフェンダーの形状の変更、チューブ入りのアルミホイールになりました。



Z750FX-1/Z1000MK2から穴開け加工がされました。(一番最初はZ1Rの多孔式の加工です)





Z750four(D1)からの違いはフォークアウターがブラック塗装となりフロントフェンダーの形状変更、ディスクプレートに穴開け加工がされました。キャリパーの外観は同じですがピストン径が大きくなりました。それに伴いマスターも変更となっています。





リヤキャリパーピストン内部に緩衝材が詰めてあり、Z750four(D1)に付いていたシムが無くなりました。




Z750four(D1)のリアキャリパー、ピストンの中に緩衝材が有りません。



Z750FX(D2)のタンク一体型のリアブレーキマスター。Z1000Mk2(A3)、Z1000A、Z750four(D1)
と同じものです・

Z750FX(D3),Z1000Mk2(A4)からリアブレーキマスターのタンクが一体式から別体式となりました。









Z750FX(D3),Z1000MK2から矢印のフォークカバーが薄い物に変更されました。

上の画像と見比べて下さい。フォークカバーガイドの形状が違います。(画像はZ750FX-1(D2)







Z750four(D1)から左スイッチホルダーにハザードスイッチが(四角い赤ボタン)が移動しました。
Z750four(D1)ではスイッチホルダーの配線がハンドル無いを通るのに対してZ750FXでは配線が外へ出でハンドルバーへクランプで止めるタイプに戻りました。(画像はUS-Z1000MK2A4なのでパッシングがありません)




Z750FX-1/Z1000MK2から画像右端のローターがアウターローターとなりカムスプロケの歯数が16枚になりました。(画像はZ1000Mk2)


Z750FX/Z1000MK2用のアウターローター単体。(最終の物)






Z1Z2のドライブシャフトに比べて矢印間のスプラインが長くなってます。


ドライブシャフトの変更によりナット、ロックワッシャが緩みにくいタイプになりました。(画像下側、上はZ1Z2)




Z750FX(D3)/Z1000Mk2(A4)からブレーキペダルが鋳物からパイプになってます。


Z750FX(D3),Z1000MK2(A4)からリアブレーキペダルが変更となりました。


Z750FX/Z1000MK2からキックスプリングガイドの材質がアルミから樹脂に変更されたます。


            
 点火方式がポイント式からピックアップコイルのセミトラになりました。





Z1Z2~Z1000A/Z750four(D1)までのサイドスタンド。

Z750FX/Z1000MK2からマフラーが2本出しとなったので上記のZ1Z2のサイドスタンドから下記のサイドスタンドに変更となりラバーが付きました。


昭和の終わりから約25年仕様したヨシムラのZ2用φ69ピストンともお別れです。ピストンピンプーラーでピストンピンを抜きます。ハンマー等で叩いて抜いたりしてはいけません。
北海道での8時間耐久走行により2番のリングが終わりました。その他のピストンは25年以上使用したようには見えない位綺麗です。平成元年にマイクロロン処理をしたのと定期的なオイル交換の賜物でしょう。



2006年にリング交換、ヘッドOHした時のもう一枚残っていたヨシムラ69mmピストンの画像。





1988年に69mmにボアアップしたシリンダーも摩耗の限界に来ましたので
2013年にワイセコの71mmピストンに換装しました。

Z750FX(D2) ヨシムラφ69ピストンからワイセコφ71ピストンに換装6




1 件のコメント:

  1. こんにちは
    いつも参考にさせて頂いております。
    Z1000MK2とZ750FX-1のアウターローターは同じものとのことですが、Z1000JやZ1000Rとはちがうものなのでしょうか。
    他に流用できそうな車種はご存じないでしょうか。

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