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2016年2月25日木曜日

カワサキ Z750four(D1) カスタム Re掲載-3


WIZARD-2の部屋 (日々の修理ブログ)


カワサキZ750four(D1) ヨシムラ860cc



セット長を合わせてバルブを組んだ所。ヨシムラのリテーナーはAPEのチタン位に軽量化されてます。


エンジンを組みながらフレームも補強

  1. 3枚だけフレーム補強の画像が残ってたのでアップしておきました。一番加重のかかるヘッド周りと
  2. アンダーのガセット部を補強しました。
新たに3枚画像を見つけたので追加。


旧型ヨシムラの860ccピストンを組んでるところ。この時はヨシムラのベースガスケットはまだグリーンでした。




フレームに補強が入っているのでピストンリングコンプレッサーは後ろ側からSETしました。思い出しました。
スリーブが薄くてピストンリングが入らなったのでスリーブをテーパー加工してピストンを入れました。



丁度この頃に北関東の大震災が有りました、早いもので5年経ちました。



美しい。


アイドラーはPMCの物を使用しました。



シリンダーヘッドを組んだ所。1回目にに2.5kg/cmでトルクレンチで締めけて2回目で4kg/cmで締め付けて
3回目でもう一度4kg/cmで締め付けます。


ヨシムラのZ1Z2用のST-1のハイカムを組んで5回から6回脱着を繰り返しシム調整を完了
。その後バルタイを調整する。

つづく。







2016年2月23日火曜日

カワサキ Z1Z2 スパークアドバンサーの新旧比較とメンテナンス


カワサキ Z1Z2 スパークアドバンサーの新旧比較とメンテナンス

パーツを整理していたら出てきたので新旧比較してみましょう。Z1Z2初期型のスパークアドバンサーです。何をするパーツかと言いますと点火の1次の電流のON、OFF(ポイントの開閉)をこのパーツがやってます。
Z1Z2初期からZ1A位まで付いていたのではないかと思います。数字も大きく矢印が模様が違いまうs。



上下画像の左が初期タイプ、右が中期タイプ。初期タイプは数字が大文字でウエィトがブラックで一体物で矢印の下の500の数字が有りません。裏から見ると中期タイプにはスプリング作動部に長穴が開いてます。

最新の物を後期タイプとして、スプリング径が中期タイプは少し大径のようです。その他は中期、後期そんなに変わりは有りません。新品はまだメーカーから購入できますので当通販ショップ750RSからご購入下さい。(CM)

裏側からの比較。




次に、Z1Z2のスパークアドバンサーのメンテナンスです。矢印の所が固着したりするんのでたまにグリスアップしましょう。(画像はカムを外したところ)




ウェイトが閉じているのにスプリングが開いてます。こうなると点火の進角が低い回転から始まります。もちろん戻りも悪くなります。


もう一つ、カムを外したら矢印の切り溝のマークを2・3番側のTECマーク側の合わせマークに来るように組みましょう。逆に組むと1.4番の点火と2.3番の点火が逆になるので要注意です。




最近の整備士の方はポイントを知らないでしょうから簡単に説明しておきましょう。矢印の所がカムになってますから凸の所でポイントが一番開いたところとなります。


だいたい、こんな感じで付いてて。回転して左右のコンタクトブレーカーの開閉をします。

少々強引に手で押してますがアドバンサーの矢印のカム山がコンタクトブレーカーを押し開くと上の矢印の所が開いて、この瞬間に1次電流を遮断してIGコイルの2次側コイルに高電圧が発生してプラグに火が飛びます。





それで進角のメカニズムはアイドリング時は黄色の矢印のようにウェイトが閉じてます。


Z1Z2だと3500rpm位から4000rpm位(詳しくはマニュアル参照)で進角完了したのではないかと思います。それで回転が上昇するとウェイトが開いてカムが回転方向へ回ります、その為早くコンタクトブレーカー(ポイント)が開きます。だからZ1Z2だとこの辺の回転数の時加速感が有るのです。上の画像と矢印の合わせマークを見比べてみて下さい。



ちなみに、アドバンサーのウェイトのストッパーを矢印の方向へ左右同じ感覚で広げると(1mm前後)点火タイミングを少し進める事ができます。


オマケ
Z1000Mk2/Z750FXのスパークアドバンサー


左の矢印からトップ、点火時期、進角後の点火時期のマーク

Z1Z2のスパークアドバンサーと比べるとSETピンの合わせの切り溝の角度が変更となってます。












カワサキ Z750four(D1) カスタム Re掲載-2

カワサキ Z750four(D1) カスタム Re掲載-2


Z1 Z2 純正パーツ専門店 750RS

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カワサキZ750four(D1) ヨシムラ860cc




マイクロメーターでシリンダーボアゲージの公正



縦横、上中下段の合計6ケ所*4気筒分の24カ所測定する。



バルブスプリングコンプレッサーで圧縮してコッターを外してバルブを抜きます。




バルブを抜いたD1のヘッド。

少しずつデポジット等を除去します。



これ位でOKでしょう。

次にバルブガイドの入れ替えです。シリンダーヘッドを温めて専用工具でバルブガイドを打ち抜きます。温度が低すぎるとバルブガイドにアルミが剥がれるので要注意です。



打ち抜いたIN,EXのバルブガイド。

新品の先端が尖ったIN側のバルブガイド。リングは付いていなので出来れば新品のリングに交換しましょう。


EXのバルブガイドも気持ち先端を尖らせました。左が加工前、右が加工後のバルブガイド。
I


シリンダーヘッドが熱い内にバルブガイドを挿入します。以前にカムホルダーのオイル穴の出口もR加工してます。



2度目のバルブガイド打ち替えなのでガイドにデブコンを塗ってガイドにガタが出ないようにしておきます。





ガイド打ち替えが済んだら、リーマー通しの作業をします。リーマー通しをしないとバルブは入りません。



画像から見ると新品のバルブを軽量研磨したようです。(笑)




リーマー通し後バルブを入れてスムーズに動くが点検中。ガイド入れ替えに失敗してたらバルブがスムーズに動かないので新しいガイドでやり直しです。この後バルブシートカット、摺り合わせをする。


軽くホーニング中。




軽く加工研磨中のINポートとEXポート。


ヨシムラのEXガスケットに合わせてEXポートの出口を加工。



ヨシムラのバルブスプリングSETのリテーナーとコッタの重量合わせ中、この後バルブと合わせての重量誤さを0.1g以下に調整する。



これはバルブスプリングのセット長調整中。



測定結果でシムの厚みでバルブのSET長を補正します。





ヨシムラのバルブスプリングとリテーナーSET組み付け完了。



つづく。