Z1 Z2 純正パーツ専門店 750RS
WIZARD-2の部屋 (日々の修理ブログ)
カワサキZ1Z2系エンジンのディテール。
何度も同じ画像やうんちくがダブりますがいつ、どこから読んでもいいようにしてます。
ランダムに画像追加、加筆、修正していますので時々見てね。
72、73(フレームラベルは73)初期型Z1、73初期型Z2エンジンディテール。
Z1は初期型Z1R,Z1000MK2がブラックエンジン。Z1A~Z1000A2までシルバーエンジン。
750はシリーズは全てブラックエンジン。RS等古いタイプのエンジンの方が塗膜が厚い。古いタイプはオイル給油口にオイル容量の浮き刻印が無し。
ついでにタンクカラーは昔は火の玉カラーと言った。ファイヤーボールとも言う。
Z1Z2の初期型のみシリンダーヘッドカバーガスケットが一体物です。
丸いシルバー部分の輪郭が大きく見えるへッドカバー。
マフラー取り付けボルトは6mm。
シリンダーヘッドガスケット一体式。(初期型のみ)
リブの無いフラットな最初期からのカムホルダー。いつまで使用されたかは不明。
マフラー固定用、6mmスタッドボルト。国内ではZ750four(A5)位から8mmに変更されています。
72初期型Z1のオイルフィラーキャップ横のオイル容量の浮き刻印が有りません。
74 Z1にもオイル容量の浮き刻印は有りません。R3/06/05追加上記のエンジン番号を打っているケース形状がフラットで74等は縁取りが有ります。
いつ変更されたか調べてませんがオイルパイプの止めネジが初期、750RSはナベネジです。後期は6角ボルトになってます。
Z1Aエンジンのディテール。タイガーカラーはZ2Aと同じ。エンジンがブラック塗装ではなくなりました。フレームのラベルでは74式になっている。
Z1AZ2Aからシリンダーヘッドガスケットが左右別体となりカムチェーントンネルにラバーのガスケットが付きました。アイドラーの左右ダンパー【長方形の黒いラバー】の厚さがが初期型の7.8mmから5.2mmの薄いタイプに変更となりました。
Z1AZ2Aからアイドラーのダンパーの厚みが7.8mm(初期型)から5.2mmの物に変更となりました。(シャフトも変更されました)
- 73初期型のZ2とタイガーのZ1Aは並行して製造されていたと思います。その為73初期型Z2のパーツと同じ初期物がZ1Aに付いていいたりします(逆ですね)。KZ900A4からクランクケース合わせの前部の外側のボルト位置が一箇所変更。
カワサキZ1のスターター系です。赤矢印がセルモーターのピニオンギアです。スターターボタンを押すとここが一番に回転して次に緑矢印のフリーギア、青矢印のスターティングクラッチギア、黄矢印のワンウエィクラッチ、ピンク矢印インナーローター(クランクに固定されてます)の順番に回転します。
一般的にインナーローターと呼ばれている理由はステーターコイルの中側にローターが有るからです。
Z1Z2~Z1000A/Z750four(D1)とまでがインナーローターです。注意しなければいけないのはクランクシャフトに半月キィ取り付けのキィ溝があるクランクシャフト用と無いタイプ【Z750four(D1)等】の2種類ありまして、クランクへの取り付けテーパーの角度が違うので互換性は有りません。
Z1000AやZ750four(D1)等のキィ溝の無いインナーローター
こちらはカワサキ空冷最強最後のZ1100R-1のアウターローターです。画像下のステーターコイルの外にローターがセットされるのでアウターローターと呼んでます。Z750FX-1/Z1000MK2からアウターローターとなり、Z1000J1/J2/J3、Z1000R1/R2まで同じスターティングクラッチクラッチギア、ワンウェイクラッチ(Z1Z2も品番統一になりました)です。
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750RSのヘッドカバー。シルバーの所と塗装の境目が滑らかでエッジが立っていません。 |
丸い所に沿ったラインがファジーで半月の部分が大きく見える。
D-1等の後期のヘッドカバー上部の丸い所の
リブの輪郭がしっかりしているのと下部のヘッドとの合わせの部分が出っ張っている。
後期ではヘッドカバーの裏側に方向を示す矢印もあったような記憶があります。
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こちらはZ750four(D1)のシリンダーヘッドカバーです。 |
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赤矢印の処のリブの輪郭がはっきりしています。上から2番目の画像のカバーと比べると良くわかると思います。黄矢印のヘッドボルトは再後期の形状の物です。 |
Z1R(D1)のヘッドとヘッドカバー。カムプラグの上に半月の模様が付いてます。カエルの目が大きく見えます。
Z750four(D1)
Z750FOUR D-1 のエンジンディテール。マフラースタッドがA5から8mmになる。
シリンダーヘッドやシリンダーのフィンの厚さが変更され綺麗に見える。オイル容量の浮き刻印有り。
カワサキZ750four(D1)の後期型のヘッドナット左と現行のヘッドナット(右)
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Z2:750RSのシリンダー。クランクケースに切り溝が有りません。 |
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こちらはZ750four(D1)のシリンダー、フィンが薄くなり、上の画像の矢印の所にシリンダーを外す時に役に立つ切り溝が有有り、すぐ下に書いているように平たく見えます。 |
RS等はフィンが厚く上から見るとRが大きく見える。D-1等はどちらかと言えば平べったく見える。
Z2:75RSのシリンダーの排気量の浮き刻印
Z750FX(D2)(D3):Z1000MK2
エンジン変更のまとめ。
- シリンダーヘッド、カバー類のデザイン変更(ヘッドカバー、ジェネレーターカバー、ポイントカバー、クラッチカバー、スプロケットカバー、セルモーターカバー)
- カムチェーンが122リンクから124リンク(MK2のみ)になる。
- クランクシャフト変更、カムチェーンギアが15Tから16Tになり(MK2のみ)、ローター取り付け部変更。
- オートテンショナーになる。
- インナーローターからアウターローターになる。(ジェネレーターコイルも変更、スターティングクラッチギア、ワンウエィクラッチ小変更)
- 点火方式がポイント式からピックアップコイル式のセミトラ(進角が機械式なのでフルトラとは言わない)になる。
- カムスプロケット変更。
- ドライブシャフト変更(少し長くなりスプロケットのロックワッシャ、ナット変更)
- ミッションベアリングSET用のリングの厚みが1.98mmと1.90mmの2種類から選択可能となる。
- オイルフィルターカバーのドレンボルトが無くなる。
- D3(MK2ではA4)からクランクケース変更となりミッションカバーも形状変更。
- Z1000MK2のみトップアイドラーの変更有り。
Z750FX-1(D2,D3)エンジンディテール。ヘッド、ヘッドカバー、左右のケースカバー等変更される。
MK2はヘッドカバーの上に排気の一部をエアクリーナーへ戻し、燃焼温度を下げてNOXを軽減させるEGRの取り出しが付いている。
シリンダーヘッドもカム部分の所も角。
点火方式がポイント式からセミトラに変更。画像はD-2ですがD-3のブレーキペダルは踏む所が鋳物からプレスへとバペダル本体もパイプに変更になりました。
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ワイセコφ71ピストンで復活したZ750FX-1のエンジン、キャブレターはZ1R。 |
Z750FXのヘッドカバー前方を示す矢印の刻印が有ります。D1等が裏側に有ったと思います。
クラッチクリアランス調整用の蓋も角。セルモーターカバーの形状も若干変更となりました。
Z750FX-1/Z1000MK2からデザイン変更されたジェネレーターカバー。
左側からみたZ750FX-1のエンジン
デザインも変わりましたが、発電用のローターがインナーローターからアウターロターへと大きく変更されました。Z2との互換性無し。
Z1000MK2からカムチェーンテンショナーがオートになりカムチェーンのリンク数が増えて124リンクとなる。それに伴いクランクシャフトのカムチェーンギアの歯数が16枚となる。(Z1Z2は15枚)
Z750FX/Z1000MK2からドライブシャフトが変更となり画像下側のスプロケット固定用のロックワッシャ、ナットへと変更になりました。画像上はZ1Z2~Z1000A/Z750four(D1)まで付いている物。
シャフトが入手できる頃はZ1Z2にFX/MK2のシャフトを付けて下側のロックワッシャ、ナットを使用していました。Z1Z2のワッシャ、ナットだとロックワッシャの爪が折れてナットが緩む事が有るのでたまに点検しましょう。
スプロケット固定用のナットは硬くて外れないような時が有ります。そのような時はチェンジを1速にいれて、誰かにリアブレーキペダルを踏んで置いてもらい、1/2の1.5m位のブレーカーバーで一気に緩めます。通常の正ネジとなっていますから左側に回して下さい。
Z750FX(D2)のミッションカバーを開けたところ。
Z750FX(D3)/Z1000Mk2(A4)からクランクケースが変更となり、ミッションカバー、ガスケットの形状が変わりました。右が変更後のミッションカバーガスケットです。下の画像はZ1000J系のミッションカバーです。
スターティングクラッチギアの比較、左がZ1Z2~Z1000A/Z750four(D1)の物(Z1000J系のエンジンと同じ)1000MK2/Z750FXから変更になった物。MK2/FXのクランクの取り付け径が大径になっています。形状の違いより価格の違いが・・・・
Z1000MK2/Z750FX以降のワンウェイクラッチZ1000J/Rにも付きます。品番統一によりZ1Z2にも付きますがダウエルピンの取り付け穴が無いのとヘックスボルト、ワッシャもZ1000MK2/Z750FX用にしなければなりません。
どの年式まで付いていたかは忘れましが750RSのZ2の印字の入ったクラッチハブプレート。
Z2:750RS~Z750FX(D3)までの現在でも赤いクラッチスプリング。ちなみに画像下の
Z1のクラッチスプリングは現在では白い塗装です。(Z1~Z1000R2まで同じです)
カワサキZ1Z2:750RSの配線ビス止め式の樹脂のニュートラルスイッチ、A4以降からソケット式になり、最終的に材質が現在の金属の物になりました。