カワサキ Z1Z2 スパークアドバンサーの新旧比較とメンテナンス
パーツを整理していたら出てきたので新旧比較してみましょう。Z1Z2初期型のスパークアドバンサーです。何をするパーツかと言いますと点火の1次の電流のON、OFF(ポイントの開閉)をこのパーツがやってます。
Z1Z2初期からZ1A位まで付いていたのではないかと思います。数字も大きく矢印が模様が違いまうs。
上下画像の左が初期タイプ、右が中期タイプ。初期タイプは数字が大文字でウエィトがブラックで一体物で矢印の下の500の数字が有りません。裏から見ると中期タイプにはスプリング作動部に長穴が開いてます。
最新の物を後期タイプとして、スプリング径が中期タイプは少し大径のようです。その他は中期、後期そんなに変わりは有りません。新品はまだメーカーから購入できますので当通販ショップ750RSからご購入下さい。(CM)
裏側からの比較。
次に、Z1Z2のスパークアドバンサーのメンテナンスです。矢印の所が固着したりするんのでたまにグリスアップしましょう。(画像はカムを外したところ)
ウェイトが閉じているのにスプリングが開いてます。こうなると点火の進角が低い回転から始まります。もちろん戻りも悪くなります。
もう一つ、カムを外したら矢印の切り溝のマークを2・3番側のTECマーク側の合わせマークに来るように組みましょう。逆に組むと1.4番の点火と2.3番の点火が逆になるので要注意です。
最近の整備士の方はポイントを知らないでしょうから簡単に説明しておきましょう。矢印の所がカムになってますから凸の所でポイントが一番開いたところとなります。
だいたい、こんな感じで付いてて。回転して左右のコンタクトブレーカーの開閉をします。
少々強引に手で押してますがアドバンサーの矢印のカム山がコンタクトブレーカーを押し開くと上の矢印の所が開いて、この瞬間に1次電流を遮断してIGコイルの2次側コイルに高電圧が発生してプラグに火が飛びます。
それで進角のメカニズムはアイドリング時は黄色の矢印のようにウェイトが閉じてます。
Z1Z2だと3500rpm位から4000rpm位(詳しくはマニュアル参照)で進角完了したのではないかと思います。それで回転が上昇するとウェイトが開いてカムが回転方向へ回ります、その為早くコンタクトブレーカー(ポイント)が開きます。だからZ1Z2だとこの辺の回転数の時加速感が有るのです。上の画像と矢印の合わせマークを見比べてみて下さい。
ちなみに、アドバンサーのウェイトのストッパーを矢印の方向へ左右同じ感覚で広げると(1mm前後)点火タイミングを少し進める事ができます。
オマケ
Z1000Mk2/Z750FXのスパークアドバンサー
左の矢印からトップ、点火時期、進角後の点火時期のマーク
Z1Z2のスパークアドバンサーと比べるとSETピンの合わせの切り溝の角度が変更となってます。